人生で一度は飲みたい憧れのシャンパンは、飲む前から日々を充実させてくれます。なぜなら「そのボトルを開けるに相応しい日」を迎えるべく、大きな成功を目指してより一層頑張れるからです。大いなる期待を持たせてくれる1本は、美味しいお酒以上の意味を持ちます。節目の日を彩るに相応しい、希少なプレステージ・シャンパンをご紹介します。
飲む前から日々を豊かにする
あなたにとっての特別な1本を味わうのは、何もコルクを抜いてから飲み切るまでの間だけとは限りません。「このシャンパンを飲んでみたい」と選び、比較検討して悩み、購入して受け取り、ワインセラーで大事に保管する。飲むのを楽しみに待つ時間全てが、その1本から得られる充実感です。
スペックではなく「憧れ」を手元に
いつか飲んでみたいと思っているワイン、あなたにはありますか?
聞いたことはあるけれども、詳しくは知らず、まして飲んだことはない。その代表格が「ロマネ・コンティ」でしょう。1本数百万円という価格以上に、ボトルが小売りに出回る数がかなり少なく、入手しづらいワインです。一度は飲んでみたいというワイン好きは多いでしょう。
シャンパーニュにおいても、それに匹敵するほどの熱狂と憧れを集める至高のボトルが存在します。Epicurean Paletteでは、そんな希少でプレステージなシャンパンをいくつも取り扱っています。
高く評価されていて入手困難であるほど、人は憧れるものです。そんなあなたにとって特別で憧れていた1本が手元にあれば、それを開けるまでの時間も充実するはずです。
「自分にとって特別」であることが重要
高価であるほどいいというものではありません。自分にとって、気軽に扱えないものであることが重要です。
日ごろから2~3万円のシャンパンを飲んでいる方にとって、5万円のシャンパンは「いつもより奮発したもの」ではあっても、「人生の節目に飲みたい」ほどの特別感はないでしょう。
「シャンパン1本にこんなにかけていいものなのかな」そう躊躇するほどのものだからこそ、大事に扱い、記念日に開けたい1本となります。
「憧れの1本」を気持ちよく開けるために
特別な日に飲むべき憧れの1本が手元にあり、それを早く飲みたい。その気持ちが目の前の目標に取り組む姿勢に現れるはずです。
大きな仕事を成し遂げたい。難しい資格試験に合格したい。プライベートで重大な決断がある。あるいは大切な人の成功を手助けし、全力でお祝いしてあげたい。
もちろん、予期せぬ幸運をシャンパンで祝うのも素晴らしいことです。一方で自ら目標を定めて、多大な尽力と時の運でそれを達成したときこそ、自分の歩みを特別な1本で全肯定したくなるのではないでしょうか。
知ってこそ「憧れの1本」となり得る
美味しくて高価なワインであれば、それがあなたにとっての「憧れの1本」となるわけではありません。そのワインについて大いなる「期待値」が必要です。美味しそうだ、飲みたいと昔から思っていたけれど、口にする機会がなかったからこそ憧れるのです。
なぜ美味しそうだ、飲みたいと思うのでしょうか。それは様々な経験の積み重ねです。
その生産者がつくる手頃なワインを飲んで気に入り、上級のワインも飲みたいと願う。
信頼する評価メディアやワイン通の知人が絶賛していた。
そういった期待値の積み重ねに対して、高い価格や希少性から入手ができない。その時間がやがて「憧れ」へと変わるのです。
それゆえ、これから特別な日の1本としておすすめの銘柄を紹介しますが、知らない生産者のシャンパンを購入することはおすすめしません。それは現時点で「あなたの憧れ」ではないからです。
もしその銘柄が気になったなら、まずはその生産者のスタンダードキュヴェから試してみることをおすすめします。
特別な日を待つ熟成ポテンシャル
「このシャンパンは特別な日に開けよう」
購入後すぐに開けるのではなく、数ヶ月、あるいは数年先の『その日』まで大切にセラーで保管しておくケースの方が多いはずです。
来るべき日のために、最高の状態を何年もキープする。高い熟成ポテンシャルを持つことが必須条件です。
シャンパンの熟成変化とは
シャンパンの飲み頃を考える上で、どう変化していくのかを知るのは重要です。
まずシャンパンは赤ワインや白ワインと比べて、酸化による劣化のリスクは低いと考えられます。シャンパンに含まれる炭酸ガスが、酸素からワインを守るのです。コルクさえ劣化しなければ、数十年と健全な状態を保つことができます。
出荷後の熟成で重要なのはメイラード反応です。シャンパンの多くは仕上げに糖分が添加されるため、それがワイン中のアミノ酸と結びつく反応がゆっくりと進むのです。カラメルや焼き菓子のような豪華な風味が生まれます。
このシャンパン特有の熟成香が好きな方は多いです。一方で長期熟成の香りが支配的になり、銘柄としての特性香が相対的に弱くなります。古酒としての共通したニュアンスへ収束していく傾向があるのです。個人の嗜好による飲み頃の考え方は、この熟成香の捉え方次第でしょう。
ワインとしてのポテンシャル以上に時間が経過したシャンパンは、酸味の骨格が緩んでぼやけた味に感じることもあります。また炭酸の刺激は徐々に弱くなっていきます。
これらの変化と自身が重視するシャンパンの美味しさを総合して飲み頃を判断します。
長期熟成が前提の安心感
今回ご紹介するような高級シャンパンについて、5~10年という単位なら、飲み頃が過ぎてしまう心配をする必要はありません。
多くの銘柄がその生産者がつくるトップキュヴェです。熟成によってさらに美味しさが増していくことを狙って造られています。
高い熟成ポテンシャルの要因の一つがマロラクティック発酵のブロックです。
シャンパン用のブドウは、どれもシャープな酸味のリンゴ酸を多く持ちます。それをマロラクティック発酵により柔らかい乳酸に変えるのが一般的です。その方が短い熟成期間でも美味しく飲めるからです。
一方で今回ご紹介する「サロン」や「パルメ」「コラール・ピカール」などは、長期熟成を前提としたノン・マロラクティック発酵でつくられます。シャープで高い酸味がワインを守るのです。
既に10年以上の時を経たシャンパンではあっても、更に10年20年と美味しさが続くでしょう。
これならすぐに開けられない特別な1本としても、安心して購入できます。
未来の祝杯のために|憧れのプレステージシャンパン
ワインを仕事にする身であっても、おいそれとは口にできない。ここでは、それほどまでに高価で希少なプレステージ・シャンパンの数々をご紹介します。
1本限りで入荷したものもございます。完売の際はご了承ください。
ブラン・ド・ブランの最高峰
シャルドネ100%から単一ヴィンテージでつくられる「サロン」。最高品質のものしかリリースしない姿勢が、価格に相応しいブランドを保っています。
ミレジメのシャンパンは毎年リリースされるものではありません。気候条件が整った年のみ仕込まれるのが普通ですが、サロンはそのジャッジが並外れて厳しいのです。
ここ10年ほどでリリースされたのは、新しい方から2013、2012、2008、2007、2006、2004年。100年以上の歴史の中で40数回しか造られていません。更に手頃なシャンパンは一切造らない、その品質志向に信頼が寄せられています。
そのスタイルは10数年の熟成を経ても若々しく、時に厳しさを感じさせるようなもの。早めに飲む必要は全くありません。ワインセラーの守り神のように、大事にしまっておきたくなる1本です。
サロンは熟成能力の高さゆえに、オールドヴィンテージを探す楽しみが残されているのも魅力です。
サロン カテゴリーページ圧倒的なスケール感
アンリ・ジローの醸造の特徴は、ベースワインを樽発酵・樽熟成すること。シャンパンから感じるボリューム感と複雑さは、その醸造法とピノ・ノワール主体の品種構成によるものでしょう。
なかでもトップキュヴェの「アルゴンヌ」は、そのオーク材を調達するアルゴンヌの森から名づけられました。一口飲んで圧倒されるそのスケール感。アルコール度数が高いわけではないのに「フルボディ」と感じさせてくれます。特別なオーク樽の新樽をつかって発酵・熟成を行っているからでしょう。
公式ウェブサイトでは、「バタール・モンラッシェに細かい泡があるかのよう」と表現されています。
その生産量の少なさゆえに、誰もが知っているというほどではありませんが、ワイン好きの間での信頼は高いです。スタンダードの「エスプリ」から試してみるのもいいでしょう。
アンリ・ジロー カテゴリーページロシア皇帝が愛した歴史
ルイ・ロデレールは老舗生産者の一つであり、シャンパンが発展する歴史において非常に重要な役割を果たしました。単に歴史が長いだけではありません。240haという広大な自社畑で、他に先駆けてオーガニック栽培を実践。早い時期からカリフォルニアにワイナリーを設立するなど、他地域におけるワイナリー運営にも積極的です。革新的な挑戦を続けるからこそ、シャンパーニュのリーディングカンパニーでありつづけるのでしょう。
そのルイ・ロデレールのアイコンと言えるのがこの「クリスタル」。かつてロシア皇帝アレクサンドル2世のためだけに造られていたという歴史を持ちます。フラットな瓶底で透明瓶という珍しいボトルなのは、暗殺のための爆薬が仕込まれないようにという時代背景の名残です。
ソムリエの間では、クリスタルはリリース後も熟成させるべきという話を聞きます。今手に入れておいて、自分とともに成長する姿を楽しみにするのもいいでしょう。
ルイ・ロデレール カテゴリーページ20年以上の時を刻む芸術品
シャンパン造りにかかるコストの大半は瓶詰時までに発生します。こちらのシャンパンは20年以上の瓶内熟成を経てリリースされます。コスト回収が20年以上先。そんなタイムスパンで商品をつくるなんて、変化の激しい現代においてはなかなか考えられません。だからこそ、シャンパンが魅せてくれる時の魔法に人々は酔いしれるのでしょうか。
シャンパンの中心地モンターニュ・ド・ランス。特級・一級に認定される優良エリアに多くの畑を持つシャンパーニュ・パルメは、非常に品質を重視する協同組合です。マロラクティック発酵をブロックすることによる酸味のシャープさを、長い熟成期間でカバーして、風味に深みを持ったシャンパンを提供しています。生産者のブランド価値においても高い評価を受けており、高価なワインを選ぶ上で安心感があります。
20年以上熟成した貴重な「コレクション ヴィンテージ」が素晴らしいのはもちろんですが、スタンダードクラスからそれぞれに「パルメらしさ」を感じます。一つずつクラスを上げて、その良さを確かめていくのがおすすめです。
パルメ カテゴリーページジェームズ・サックリング「見逃してはならない!」
熟成ポテンシャルの高さは、醸造法もさることながら、ブドウの質にも左右されます。シャンパーニュはヴィンテージによるブドウ品質の差が大きいです。これから数年、十数年と置いておくかもしれないなら、いわゆる「当たり年」を選びたいところ。2002年は「何を飲んでも美味しい」と言われた優良年の一つですが、20数年を経てさすがに市場であまり見なくなってきたので、希少な1本です。
コート・デ・ブランの特級畑で育つシャルドネ100%。ともすれば若いうちは厳しさを感じさせるようなミネラルが特徴で、それが熟成によってワインの旨みや複雑さに変化したのでしょう。一口目から上品かつ表現力豊か。
ジェームズ・サックリングでは、テタンジェがつくる看板シャンパンである「コント・ド・シャンパーニュ」の競争相手として称えられ、「見逃してはならない!」と絶賛されています。
サン・ガール カテゴリーページ長期樽熟成がもたらす耐久力
このシャンパンの特徴は、30か月という長期間に渡るベースワインの樽熟成をすることです。
一般論として、醸造段階で酸素に多く触れているものの方が、瓶詰後の酸化に強いと言われます。収穫から数えれば既に十数年経過したこのシャンパンは、実はまだまだ生まれたて。これからの熟成も大いに期待できます。
コラール・ピカールは、伝統的な大樽でベースワインを発酵・熟成させるのが特徴。瓶内熟成は6年と、このクラスのシャンパンとしては決して長くはありませんが、蜜のような甘い熟成香をしっかりと感じます。現段階から十分に豪華な風味を楽しめます。
更に味わい深いのが、このシャンパンが入っている木箱。これはベースワインの熟成に使われたオーク樽をリサイクルして作られているものなのです。
木樽と時間による魔法が育てるシャンパンの美味しさにどれほど期待できるか。スタンダードクラスからそのスタイルを確認するのがいいでしょう。
シャンパンの歴史を変えた!
RM、自社畑からシャンパンをつくる小規模生産者において、現在No.1の評価を受け最も入手困難なのは、ジャック・セロスで間違いないでしょう。それほど他の生産者への影響が大きく、シャンパンの歴史を変えた功績を持つのです。
ブルゴーニュでワイン造りを学んだ先代アンセルム・セロス氏は、収量を抑えた丁寧な栽培や、区画ごとにつくるリュー・ディによる製品化、ベースワインの樽熟成といった概念をシャンパンに取り入れました。そのシャンパンに影響を受けた若い世代が、そのスタイルを自己流にアレンジしながら取り入れ、どんどん面白い少量生産シャンパンがつくられています。
神格化されるそのシャンパンはどれも高価ですが、中でも「ミレジメ」は飛びぬけています。別のヴィンテージではパーカーポイント100点を獲得する高評価。奇跡的な優良年にしか造られることはなく、実物を見る機会はワインを仕事にする身であってもめったにありません。
ジャック・セロス カテゴリーページ「クロ」で大切に囲まれた特別
畑名として時折目にする「クロ」の文字。ブドウ畑を拓く際、土から掘り出した無数の石を積み上げて壁(石垣=クロ)にした歴史が語源と言われています。中でも一つの生産者が単独所有する「クロ」の畑は、他にはない個性を持つとして特別視されます。
クリュッグが所有する「クロ・デュ・メニル」「クロ・ダンボネ」と並んで有名なのが、このフィリポナが所有する「クロ・デ・ゴワス」です。
「ゴワス」は古い言葉で急斜面を意味するそうで、実際に真南に向いた急斜面の畑はブドウがよく熟す条件がそろっています。伝統的なオーク樽で発酵を行うこのシャンパンは、類まれなる凝縮感を持ち、高級ワインとしての存在感抜群です。
クロ・デ・ゴワス自体はもっと手頃な価格からあるのですが、このキュヴェは長期熟成を意味する「LV」の名がついた特別な1本。決していつでも入手できるわけではない希少品です。
フィリポナ カテゴリーページ未来につながる節目の1本を
何かいいことがあったとき、目標を達成したときに、自分へのご褒美としてシャンパンを買って飲めるのは幸せなことです。達成感を噛みしめる喜びとともに、次の目標へ向かう元気が出てきます。
それを一歩進め、ちょっと無理をして購入することで、目標に向かって自信を鼓舞するような1本。それこそ人生の節目に開けたいシャンパンを持つのは、より充実した未来へとつながります。
「あのころ必死に頑張って飲んだあのシャンパン、美味しかったな」
晩年にそうやって振り返るような、人生の一ページとしてのシャンパン。じっくり選んでみてはいかがでしょうか。






