数十人が集まるようなパーティーにシャンパンを手配するなら、知名度抜群で安心感のある銘柄一択です。多くの人に愛され続ける味であるだけでなく、安定して多数の在庫があるのがポイントです。華やかなパーティーの始まりには、高級なイメージを伴うシャンパンの泡が必須。会の性質やメンバーに応じたオプションとともに、失敗のないチョイスをご紹介します。
パーティーを成功させるシャンパン選びの基本
初対面の人も含む大人数が参加するパーティー。そんなパーティーをあなたが企画する、あるいは飲み物の手配を担当することになったとします。パーティーの始まりを告げる乾杯のシャンパンはどのように選びますか?
難しいことを考える必要はありません。基本の方針は有名銘柄。変にひねらない王道がベストです。そこからパーティーの性質やメンバーでオプションを加えるといいでしょう。
万人に愛されるよう、計算された「王道の味」
何十人も参加するようなパーティーでは、相手の好みにあわせて選ぶことはできません。
そうであれば万人受けする味を選びたいところです。そんな味を最も真剣に考え、調査し、近づけようと努めているのが、大手のシャンパン生産者です。
毎年数百万本も同じ銘柄をつくり、世界中で販売し続けています。そのためには「好きな人だけ買ってくれればいい。ワイン通に評価されればいい」といった味づくりでは、膨大な生産量を到底さばききれないのです。
多くの人に愛され続ける味を目指し、それが評価されてきました。だからこそ収益を上げ、生産規模を拡大し、「大手生産者」としての地位を確立したのです。
いつでも大量購入できるという条件
大規模なパーティーであれば、シャンパンが1本2本では足りません。ケース単位で必要なこともあるでしょう。その際に、ワインショップが十分な数を在庫しているかどうかは非常に重要です。その点で有名な銘柄は、常にある程度の在庫があるものと期待できます。
有名銘柄ということは、それだけ人気でたくさん売れているということ。売れるものはたくさん在庫します。ワインショップの在庫以上に必要なときも、輸入元から更に調達することができます。1年を通して安定供給されるので、必要な本数が確定した時点で好きなときに注文できます。
このようなシャンパンは決して多くありません。小規模生産者の作品の中には、1年に1度しか入荷せず、売り切れたら翌年まで手に入らないものが大半です。そこまで極端でなくとも、ショップの在庫は数本程度で減ったら発注するという運用が普通です。
豪華な「イメージ」がパーティーを彩る
有名シャンパンの知名度は、その美味しさゆえに自然とついてきたものではありません。シャンパンメーカーが巨額のプロモーション費用を使い、ブランドイメージを確立してきた結果です。
雑誌やWEBサイトの広告で、シャンパンの広告を目にされたことがあるでしょう。そこには「香りは〇〇で、泡がきめ細かく・・・」といった味わいの説明は、きっとなかったはずです。
彼らはシャンパンを売っているのではありません。シャンパンのある豪華な時間と非日常な体験を提供しようとしているのです。
そのような広告を見て、すぐに購入した方はごく少数でしょう。しかしそのブランドを認知し、高級なイメージを持つきっかけにはなったかもしれません。
その積み重ねが大事なのです。どこかで見たことのある高級なシャンパンで乾杯する。その認識が「このパーティー、豪華だね!」という評価につながるのです。
これは無名でクオリティーの高いスパークリングワインでは果たせない役割です。
最初の一口から直感的に美味しいワインとは?
パーティー用シャンパン選びの基本となる、誰もが知っているような王道銘柄を、Epicurean Paletteのラインナップの中から選りすぐってご紹介します。
王道の定番と限定
世界のラグジュアリーシーンをリードする「LVMH」グループの中核ブランド「モエ・エ・シャンドン」。これぞシャンパン。これぞ説明不要の安心銘柄です。
誰もが知る絶対的な定番だからこそ、むやみに注目を集めることなく、場に自然な華を添えてくれます。「うーん、これ好きじゃない」とガッカリされるリスクがない点も、幹事にとっては大きな安心材料です。その性質は、パーティーの趣旨として他に注目してほしい事柄・人・発表などがあるときこそ重宝します。
そのモエの安心感を持ちつつ、目新しさのある限定パッケージがこちらです。
中身は上記のものと同じなので、外さない安心感があります。さらにこの鮮やかな赤色のパッケージは、見た目にもパーティーに花を添えてくれます。「モエにこんなシャンパンあったんだ!」という驚きを、高級感にあわせてゲストに届けることができるでしょう。
この「モエ・エ・シャンドン」とほぼ同じ知名度を持つのが「ヴーヴ・クリコ」です。
昔から変わらないこの鮮やかなイエローラベル。遠目であっても認識でき、「今日の乾杯はヴーヴなんだ!」とその高級感と安心感が伝わるでしょう。
その名称は、シャンパンの製造に関わる技術を飛躍的に向上させた人物「マダム・クリコ」に因んでいます。女性が主役のパーティーの際にこのシャンパンを選べば、そのストーリー性を重ねることができるでしょう。
「いつもと違う」センスが光る選び方
今回初めてのパーティーであれば、シャンパン選びは上記のような超定番銘柄がいいでしょう。
一方で同じ趣旨のパーティーを年毎に行うようなケースの場合は、シャンパンの銘柄に変化をつけたくなるかもしれません。そのようなときは、定番すぎる銘柄を避けて、その次に有名なシャンパンを選びましょう。
「いつもと違う!これも美味しい」と、あなたの選び方のセンスが評価されるはずです。
一言添えたい有名シャンパン
ご紹介するのは”ワイン好きなら”誰もが知っている銘柄です。一方で普段ワインを飲まない方にとっては、一言紹介があると高級感がぐっと増すことでしょう。
どちらもバランス感に優れた透明感のある味わいで、モエ・エ・シャンドンやヴーヴ・クリコと同様に、万人に好かれる味と言えるでしょう。
テタンジェは何かしらのグループ企業に属しているのではなく、家族経営ながら大規模生産者であることが特徴の一つ。広大な自社畑を管理しているのとあわせて、品質の安定感に定評があります。
ノーベル賞の受賞晩餐会。その乾杯のシャンパンとして何度も採用されていたり、かつてはFIFAワールドカップの公式シャンパンになったりと、世界で注目される場に登場している銘柄です。
ポル・ロジェもまた家族経営を続ける大手シャンパン生産者です。イギリスとの結びつきが強く、英国王室御用達(ロイヤル・ワラント)の称号を長年守ってきました。ロイヤルウェディングでも提供されたシャンパンとして有名で、結婚式の場にも相応しい1本です。
若いゲストに喜ばれる「甘口」の選択肢
パーティーの乾杯用として、すべての人に提供するシャンパンなら、上記のような銘柄で間違いないでしょう。
一方で若くてお酒に不慣れなゲストが少なからず参加し、飲み物を選んでもらえる状況なら、「甘口シャンパン」という選択肢は大いに喜ばれるはずです。
歴史が示す甘口シャンパンの美味しさ
世の中に流通しているシャンパンの大半は辛口。甘味をあまり感じないタイプです。しかしそれが主流となったのは近年の事。18世紀から19世紀後半までは、甘口のシャンパンが主流でした。当時は甘い飲み物自体が希少だったというのもあるでしょう。一方で発泡性ワインと言う飲み物自体に不慣れな当時の人々にとって、甘口の方が直感的に美味しく感じたという理由もあるはずです。
イギリスの市場では辛口が好まれたことが契機となり、その後ワインを料理にあわせる文化が浸透するにつれて、辛口が主流へとシフトしていきました。
現代では辛口が主流であるとはいえ、それはシャンパンに慣れた人が感じる美味しさ。不慣れな人にとっては、甘口シャンパンが好まれやすいことは歴史が示しています。
辛口のシャンパンを主体に用意しつつ、数本の甘口という選択肢を持たせてみてはいかがでしょうか。このモエ・エ・シャンドンがつくる「ルミナス」は、瓶底に仕込まれたLEDによって光り輝く仕組み。お堅い雰囲気の場には似合いませんが、若年層が集まるパーティーなら見た目にも華やかさを添えてくれます。
更にいろいろなゲストに喜んでもらえるパーティーとなるでしょう。
ノンアルの方も華やかな気分に
規模の大きなパーティーではアルコールを飲めない/飲まない方への配慮も必須です。
ソフトドリンクだけでは、格式高いパーティーには物足りないかもしれません。シャンパンに近しい高級感を味わってもらえるような、ノンアルコールワイン/スパークリングも検討してもいいでしょう。
ノンアルコールドリンクはこちらから
※シャンパンではありません。
格調高いパーティーのためのプレステージ
シャンパンは基本全てが高級品です。先述のようなスタンダードクラスのシャンパンも、ワイン全体では高価な部類。パーティーの飲み物として格で劣るようなことはありません。
そうはいうものの、中にはより格調高いパーティーが開催されることもあるでしょう。そのような場に相応しいシャンパンは、各社の高級品であることを意味する「プレステージ」の名を冠するものです。
誰もが知る高級品の安心感
「高級シャンパンといえば」と聞かれて、多くの方がまず思い浮かぶのがドン・ペリニヨンでしょう。その名はワイン好きはもちろん、お酒を飲まない人にまで知られています。
あまりに知名度が高いことや、ナイトマーケットでも多く消費されていることから、名前が独り歩きしている側面があるかもしれません。しかし改めてフラットな視点で味わってみると、パーティーワインとしての優秀さが際立ちます。
シャンパンの味わいのタイプとしてはかなり派手です。開けたてから高級感のある複雑な香りが広がり、口に含んでも「フルボディ」と表現したくなるような風味の濃厚さ。一口目から高価なワインとしての説得力を持ちます。
その味筋は当然好き嫌いはあるでしょう。とはいえ、パーティーのような幅広いワイン経験値を持つゲストを、一口二口で満足させる必要があるようなシーンでは、これが最適解のはずです。そこにシャンパンとしての知名度を加味したとき、同価格帯でこれ以上のシャンパンはないと言えるでしょう。
定番シャンパンの良さを再確認
ワイン通・美食家の方にとって、今回ご紹介したような定番シャンパンは、あえて選んで飲むようなものではないかもしれません。
昔飲んだことがある。ありきたりすぎる。味が想像の範疇だろう。今他に飲みたい銘柄がある……。
しかし自分のためではなく大勢のゲストのために選ぶという視点を持つと、それらが良くできたシャンパンだからこそ定番であることに気づきます。このクオリティーを維持しながら、毎年数百万本という単位で供給し続けるのは、決して簡単なことではありません。
あなたが大規模なパーティーのためにシャンパンを選ぶことになったなら。そんな想定が現実的であるなら、今からこれら定番シャンパンの良さを再確認しておく価値があるでしょう。






